第2142段 犬飼孝の朗詠に聞き惚れて
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和4年3月15日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』275号に
【明日香の古代の石の物語】と題し
連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その4首目の作は
万葉歌の 犬飼節に 聴き惚れて
明日香の里の 秋は酣
犬飼節とは文学博士にして大阪大学の
名物教授であり名誉教授の犬飼孝先生の朗詠のことなり。
先生は万葉集の研究者にして独特の節回しに
朗々と美声にて万葉歌の朗詠は有名なり。
而してその多くの映像と声が
「犬飼万葉記念館」に残されてをり迦陵頻伽の声の如く
聞き飽きることなかりけり。
惜しむらくは生前に生の声を聞くことが出来なかった事なり。