新編・伊勢物語 第2087段 痛き治療は死後にお願ひ 星原二郎第2087段 痛き治療は死後にお願ひ 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和4年1月上旬の或る日 耳の掃除に耳鼻咽喉科を受診し 鼻の穴から医療器具を入れての治療方法に いたく痛みを覚え 歌を 痛ければ 死しての後に お願ひと 耳の治療の 医師に言ひけり と訴へ《痛き治療法》を逃れけり。 而しての後、《何の為に治療するのか》 明らかに今後の《快適に生きてゆく日々》の為ならば 死後の治療は意味をなさざるとぞ気付きけり。