第2072段 越前味真野 其の拾壱
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和3年12月15日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』274号に
【越前味真野】と題し
連作16首を発表し
評価を世に問ひけり。
その11首目の作は
響き合ふ ふたりの愛の 歌こそは
この後永く 読み継がれけむ
万葉集は日本最古の歌集にして
最高の歌集とぞ覚えての作なり。
而して、万葉集は恋の歌の相聞
死者を悼む挽歌が中心にて
その他を雑歌と分類されてゐるのであるが
恋歌こそが歌の中心とぞ覚えての作なり。