新編・伊勢物語 第2018段 老いの朝の社交場の喫茶店 星原二郎第2018段 老いの朝の社交場の喫茶店 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和3年10月の或る日 いつものやうに朝は近くの喫茶店へと モーニングとスポーツ新聞を読むのを目的に行きけり。 行きて歌を それぞれに お気に入りの席 決まりゐて 朝の喫茶店 老いが集まる と詠み、少なからず挨拶の会話を交はし それぞれがそれぞれの好みを注文し それぞれがそれぞれの時間を過ごし それぞれがそれぞれの自宅へと帰りけり。