第1985段 石見夜神楽 其の拾壱
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和3年9月15日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』273号に
【石見夜神楽】と題し
連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その11首目の作は
天伝ふ 入日は赤く 石見のや
いにしへ思ふ 人麻呂偲ぶ
「天伝ふ」とは入日に係る枕言葉なり。
人麻呂とは勿論、歌聖の石見の国の国司の
柿本人麻呂のことなり。
その死は謎多く、梅原猛先生の『水底の歌』にて
その死の真相に迫りたる名著なり。
人麻呂神社を参拝せし折の作品なり。