第1978段 石見夜神楽 其の肆
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和3年9月15日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』273号に
【石見夜神楽】と題し
連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その4首目の作は
つのさはふ 石見夜神楽 演目に
『人麻呂』あらねば 脚本書かせよ
この作中の『人麻呂』とは勿論、古代石見の
スーパースターともいへる歌聖の
柿本人麻呂の事なり。
而して夜神楽の物語としては石見の伝説に
或る年、唐土の国より四つの眼を持ちたる
極悪非道の鬼が日本へと来て
暴れる回り民を困れせし折
彼の柿本人麻呂が歌の力でもって
退治せしとの言ひ伝へあらば
現代風に新型コロナウイルスを鬼に見立てての
筋書きなり。
如何にや。