新編・伊勢物語 第1970段 嫉妬心も今や薄れて 星原二郎第1970段 嫉妬心も今や薄れて 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和3年9月のある日 短歌の仲間が某新聞の歌壇に入選し 掲載されたる見て その歌友へお祝ひの言葉をlineにて送り 歌を 入選の 友の歌読み 妬ましき 思ひ湧かざる 老いたるわれは と詠み、嫉妬心はかっての同僚曰く 「隣が家を建てれば、こちらは腹が立つ」 と言ひしを懐かしく思ひ出しけり。