第1939段 小説と短歌の違ひ
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和3年8月1日
刈谷市は東刈谷市民センターにて毎月開催の
千草会短歌会の月例歌会に
次の歌
小説なれば 噓偽りも 咎められぬ
今日の気分は 短歌を除外
を事前に提出し臨みけり。
歌の心は日本に於いて小説とは
和歌の敷衍が嚆矢なれども
現代に於いて小説は噓偽りどころか
親殺し、子殺しなどの人殺しも虚構なれば
表現の自由と堂々と許されるのであるが
翻って短歌なれば如何であらうか?
表現の自由は保証されてゐれども
許されるや?否や?
結論はNOである。
而して、時には大いなる虚構の作を
詠みてみたき時もあり得る
との思ひの作なり。
歌会での評価はその点を理解いただけず
低き得点にとどまり無念なり。