新編・伊勢物語 第1909段 室蘭の地球岬にて 星原二郎第1909段 室蘭の地球岬にて 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和3年6月下旬 北海道は室蘭市へと行き 噴火湾を望む地球岬に佇ち 歌を アイヌ語の ポロ・チ・ケ・ウェは 「親である断崖」にて 地球岬に 噴火湾見ゆ と詠み不思議なる岬の地名の由来に頷きつつ 雄大なる風景を見続けけり。 而して三句目は大幅なる字余りではあるが その男の歌の師匠の言葉に 【固有名詞の字余りは許される】があり 従ひての作なり。