新編・伊勢物語 第1904段 フェリーにて北海道へ向かふ 星原二郎第1904段 フェリーにて北海道へ向かふ 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和3年6月19日 名古屋港発のフェリーにて 北海道へと向かひけり。 船中の客となり歌を 客船は 寛(ゆた)にたゆたに 太平洋 進みい航(ゆ)く ビールが美味い と詠み ゆったり のんびり 世俗的なることはすべて忘れて 波を肴として 波の揺れによる酔ひと ビールによる酔ひを楽しみけり。 ※「寛にたゆたに」とは「ゆらゆらとただよひ動ひて」の 古語なり。