第1824段 国蝶の大紫 其の拾捌
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和3年15日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』272号に
【国蝶の大紫】と題し
連作16首を発表し
評価を世に問ひけり。
更にその未発表の18首めの作は
雨あがり はつ夏の森の 朝まだき
時鳥鳴く 聴き入るわれは
連作のテーマは蝶なれば
一首のみ「蝶」にあらぬ「鳥」を
加へるのは如何なものかとの
躊躇より見合はせけり。
他の機会に発表をと思ひしが
差し当たり予定あらねば此処に載せけり。