新編・伊勢物語 第1815段 国蝶の大紫 其の玖 星原二郎第1815段 国蝶の大紫 其の玖 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和3年15日付けの 立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』272号に 【国蝶の大紫】と題し 連作16首を発表し 評価を世に問ひけり。 その9首めの作は また一つ 日本の魅力を 今日は知る 雑木林の 大紫よ 齢、六十歳にならうとも、七十歳にならうとも 知らざる事は無限大に存在し 知る事より忘却の方が増える世代なれども 新たなる喜びを知ることは人生の果報者とぞ覚えけり。