新編・伊勢物語 第1800段 野鳥といふ名の鳥 星原二郎第1800段 野鳥といふ名の鳥 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和3年の冬の或る日 或る歌会にて「名も知らぬ 花が…」 と並んで「名も知らぬ 鳥…」 も往々にして目にすることを思ひ出し 歌を 名も知らぬ 鳥とな鳥に 失礼ぞ 野鳥といふ名の 鳥は野にをらぬ と詠み、やはり昭和天皇の言はんとすることの 意味をおもんぱかりけり。