新編・伊勢物語 第1796段 工事現場の男達 星原二郎第1796段 工事現場の男達 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和3年の冬のある日 高架への工事中の知立駅を通り 歌を 新駅の 建設現場の 男等は 孜孜(しし)と働く 雪降る今日も と詠み、フーテンの寅さん風に言へば 「労働者諸君、神聖なる労働、お疲れ様」 とのセリフを思ひ出しつつ敬意を表しけり。 ※孜孜とは懸命に労働に励むさまの事なり。