新編・伊勢物語 第1789段 歌の才能の枯渇を嘆く歌 星原二郎第1789段 歌の才能の枯渇を嘆く歌 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和3年2月の或る日 コロナ禍なれば自宅に籠り 歌の創作に励まむと 机に向かひ万年筆をとり 歌を 己(おのれ)やれ さあ頑張れと ペン持ちて 歌に対へど 時のみが過ぐ と詠み、才能の枯渇を嘆き ため息をつきつつ窓の外の雲を眺め続けけり。