新編・伊勢物語 第1758段 夢のお告げに逆らひて 星原二郎第1758段 夢のお告げに逆らひて 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和3年1月の下旬となりて コロナ禍に籠る日の続きたれば ストレスの溜まり 歌を 御夢想に 西へ向かへと 下知あれど 気まぐれわれは 東へ向かふ と詠み、その男 天の邪鬼なれば 初富士を拝みに出で行きけり。