新編・伊勢物語 第1741段 卒寿の母の逝去に当たり当人に代はりて詠める歌 星原二郎第1741段 卒寿の母の逝去に当たり当人に代はりて詠める歌 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和3年1月の上旬 その男の惚れたる女人の御母堂 齢九十の卒寿の賀を目前にして 老衰にて身罷れば 女人になり代はりて 歌を わが母は 今し静かに 見罷りぬ 問ひに頷き しばしののちに と詠み逝去を悼み 心より冥福を祈りけり。 合掌礼拝。