新編・伊勢物語 第1740段 亡き兄の生日なれば 星原二郎第1740段 亡き兄の生日なれば 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和3年1月1日の夜 その男の二つ違ひの亡き兄上の誕生日なれば 祝ひと酒を酌み 歌を 元日は 二つ違ひの 亡き兄の 生日(せいじつ)にして 喜寿を祝ひ飲む と詠み 死後30年を経たれども まざまざと元気なる頃の笑顔を 思ひ浮かべ懐かしみけり。