新編・伊勢物語 第1730段 清州「かど徳」の「せいろそば」 星原二郎第1730段 清州「かど徳」の「せいろそば」 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和2年12月も歳の瀬迫りたる冬晴れの日 尾張の国は清須市朝日天王にある 創業は明治初年のお蕎麦屋「かど徳」へと行き 名物の巨大なるせいろにて出されたる 「せいろそば」をたぐり 歌を 愛知県 名工賞 受賞とぞ 清州「かど徳」 手繰りて納得 と詠み秋の新蕎麦にて手打ちの蕎麦を 誉め讃へ店主に対しその男の最大の褒め言葉である 「また来よう」と告げ店を去りけり。