第1718段 藤井聡太二冠を讃ふ歌 其の漆
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和2年12月15日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』271号に
【藤井聡太二冠を讃ふ歌】と題し
連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その7首めの作は
戦法は 自由自在にて 名人位
竜王位獲得も 遠き日ならず
この作は藤井聡太二冠の豊かなる才能を示す
一端にて、多くの棋士はそれぞれに得意の戦法が
あるのであるが、彼もまた「角替はり」がそれなれども
それのみに固執するのではなく多彩なる
戦法の引き出しを持ちゐて臨機応変に
自在に用ゐるのも魅力にて
生まれたる作なり。