第1689段 石見神楽の演目に『人麻呂』を
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和2年11月中旬
石見の国へ日本遺産に登録されゐる
石見神楽を鑑賞に行き
古代の石見の国のスーパースターである
柿本人麻呂を扱った演目が無き事を
訝しみ歌を
つのさはふ 石見神楽の 演目に
『人麻呂』あらねば 脚本書かむ
と詠み、石見地方の伝承である
唐土(もろこし)の国より来たる
四ツの眼を持つ強大なる鬼どもが
我が国の民をいじめ苦しめられたる折に
かの歌聖である柿本人麻呂が
歌の力をもて退治せしとの物語を
上演すれば面白き作品になるとぞ確信を持ちたり。
石見地方には130もの石見神楽を上演する
団体である社中あらば
その男の願望を叶へて実現の団体の
一つや二つはあらむとぞ切に願ひけり。