新編・伊勢物語 第1673段 死語をまう一つ 星原二郎第1673段 死語をまう一つ 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和2年10月の下旬の或る日 久々に学生運動の盛んなりし頃の 友より電話のありて懐かしく彼の日日を思ひ出し まう一首 歌を 「ナンセンス」 「ゲバルト」も死語 あの頃が 青春時代 希望のみありき と詠み「何も怖きものなどなかった」の 昭和四十年代を懐かしみけり。