新編・伊勢物語 第1670段 七種のマフラーにそれぞれの思ひ出 星原二郎第1670段 七種のマフラーにそれぞれの思ひ出 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和2年10月の下旬となり 冬の衣料をクローゼットより出し 歌を 衣紋掛けに 七種のマフラー それぞれに 思ひ出ありぬ それぞれの女(ひと)の と詠み 今は遠く離れてゐるかって 縁のありたる女人を懐かしみけり。