新編・伊勢物語 第1665段 旅へのためらひはなし 星原二郎第1665段 旅へのためらひはなし 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和2年10月の中旬 旅行の雑誌を見て 行きたしと思ふ温泉、絶景の雲海の 写真を見遣りて 第1663段の翌日 歌を われいまだ 老いたる驢馬(ロバ)に あらざれば 願ふ旅への ためらひはなし と詠み 芭蕉翁の如く 「旅に病んで夢は枯野を駆け巡る」 が如く生涯を終えへるのも その男らしき生き様、否 死に様とぞ覚えけり。