第1654段 野口雨情作『日本丁抹節』
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和2年10月4日
刈谷市は東刈谷市民センターにて毎月開催の
千草会短歌会の月例歌会に
次の歌
雨情作 『日本丁抹節』 面白し
「鶏は安城ぢや 宵も鳴く」とよ
を事前に提出し臨みけり。
雨情とは勿論、童謡と民謡の詩人の野口雨情のことなり。
歌の心は今を去る或る日、安城市内の或るうなぎ屋にて
昼餐の折、その箸袋に印刷されたる
「安城 小唄 日本丁抹(デンマーク)節」の
歌詞を読みて生まれたる作なり。
ちなみにその歌詞の全容は長ければ省略すれど一部は
「日本デンマーク三河の安城
町にやメロンの 町にやメロンの
リンリン パラリト 花が咲く♪
明治用水 聞いたか見たか
水の流れが 水の流れが
リンリン パラリト 百五十里♪
鶏が鳴いても夜明けぢやないよ
鶏は安城ぢや 鶏は安城ぢや
リンリン パラリトネ 宵もなく♪」
而して歌会での評価は
この野口雨情の新民謡を知る人もなく
得点は僅か1点にとどまり残念なりと
言はざるを得ぬ結果なり。
されども、仲間達に隣町である安城市の
歴史の一部を紹介出来たことには大いに満足感を覚えけり。