新編・伊勢物語 第1649段 薬指の関節炎 星原二郎第1649段 薬指の関節炎 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和2年10月の上旬の或る日 右の手の薬指の第二関節が炎症を起こし 腫れて痛みを覚ゆれば 歌を 命には 別条なきと 思へども 関節炎は 痛くて敵(かな)はぬ たかが関節炎、されど関節炎にて 人間の身体は何処が痛くても、痒くても 苦しむものにて、日常生活に支障を来す事態となれば 当然のことながら病院へと行くのであるが 数日間は様子を見て判断を下さむと決めけり。