第1631段 人生の過客
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和2年9月10日の
立春知立短歌会の毎月開催の
月例歌会に次の歌
病室にて ベッドを並べ 語らふも
人生の過客 退院し会はず
を事前に提出し臨みけり。
歌の心は 今を去る数ヶ月前
内臓系のトラブルにて隣の市の
刈谷総合病院へ緊急入院せし日の
徒然なるままに同病相憐れむ中にての様子を
詠みたる作なり。
「過客」とはかの松尾芭蕉翁の代表作である
『奥の細道』の冒頭に「月日は百代の過客にて‥」
が極めて有名なれども他の詩文にては
殆ど目にすることなき熟語なり。
評価は如何にや?
而して歌会での評価は
もっぱら入院といふ情報を知り
その事に関心が集まり作品としての
評価は二の次となりけり。
無念なり。