新編・伊勢物語 第1621段 黒船以来のてんやわんや 星原二郎第1621段 黒船以来のてんやわんや 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和2年8月も下旬となれども 連日の猛暑日のなほ続けども 秋の気配も少し感じられ 歌を 太平の 世に起こりたる コロナ禍の てんやわんやは 黒船以来か 何回かの戦争を除けば このコロナウイルスの騒動 大正の御代の黒死病と怖れられたるペストにも まさるとぞ覚ゆ。