新編・伊勢物語 第千五百八十九段 海峡の彼方の北海道 星原二郎第千五百八十九段 海峡の彼方の北海道 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和二年七月上旬 陸奥の国は津軽半島の岬の竜飛へと行き 翌朝、竜飛ホテルをチェックアウトし 道を進みて歌を 北海道 見えつ隠れつ 津軽なる 道を進めば 海峡かなたに と詠み 作家の太宰治をはじめ 数多の文人墨客を魅了せし海峡の風景を 眺め続けけり。