新編・伊勢物語 第千五百八十八段 竜飛岬の浜昼顔 星原二郎第千五百八十八段 竜飛岬の浜昼顔 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和二年七月上旬 陸奥の国は津軽半島の岬の竜飛へと行き 翌朝、竜飛ホテルをチェックアウトし 徘徊(たもとほ)り歌を 竜飛岬の 浜昼顔は 楚楚と咲く あなたと共に 此処に来たかりき と詠み 遠く尾張の国に住む 女人を恋しがりけり。