第千五百七十二段 碧南の広藤園にて
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和二年七月五日
刈谷市は東刈谷市民センターにて毎月開催の
千草会短歌会の月例歌会に
まう一首 次の歌
碧南の ひろの長藤 そよがせる
風あり華胥(かしょ)の 国と遊びぬ
を事前に提出し臨みけり。
歌の心は今を去る今年の五月の連休明け
訪ねたる碧南市二本木町にある「広藤園」にての作なり。
下の句の「華胥(かしょ)の国に遊ぶ」とは
中国の故事にて書物『列子』に出で来る
「黄帝が午睡して理想郷「華胥氏の国に遊びたる夢を見たる」
との事より つまり俗にいふ昼寝、午睡のことなり。
而して歌会での評価はこの故事を知りたる者より
票はあれども、知らざりし仲間より当然、票を得られぬ
結果となりけり。