新編・伊勢物語 第千五百七十段 原始の地球を思ひつつ飲む 星原二郎第千五百七十段 原始の地球を思ひつつ飲む 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和二年六月三十日 太平洋フェリーにて船旅を楽しみ 歌を 勇魚取り うねる海原 見も飽かぬ 原始の地球 思ひつつ飲(や)る と詠みけり。 ※【勇魚取り】の勇魚とは鯨の古語にて 海、海原、浜、灘などに掛かる枕言葉なり。