新編・伊勢物語 第千五百三十四段 コロナどもの勝鬨の声 星原二郎第千五百三十四段 コロナどもの勝鬨の声 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和二年五月中旬 連日のコロナウイルスのニュース番組を見遣りて 歌を コロナどもの 繁栄祝ふ 勝鬨の 聞こえ来るなり 姿見えねど と詠み 「平家物語」の一節の 【驕る平家は久しからず】を 思ひ出しつつ人類の反撃開始を待ちけり。