新編・伊勢物語 第千五百九段 B29による空爆以来か 星原二郎第千五百九段 B29による空爆以来か 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和二年四月下旬 コロナウイルスの感染を怖れ 自宅に籠もり歌を コロナ禍の 喧騒の日々 籠もりゐて 空襲以来か 怯え過ごすは と詠み、昭和十九年から二十年にかけて 日本の都市といふ都市のほとんどが受けたる アメリカ軍によるB29の空爆に怯えたる時以来との 認識を深めけり。