新編・伊勢物語 第千四百八十段 縄文の血を継ぎゐれば 星原二郎第千四百八十段 縄文の血を継ぎゐれば 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和二年三月二十五日 角川書店にての 第11回角川全国短歌大賞に 次の歌 縄文を 吾が血の中に 継ぎゐれば 異形の土偶 なつかしく見ゆ 投稿し入選通知を待ちけり。 而して、届きたる歌誌「短歌生活」を捲れどの 入賞の項に見当たらず悔しき思ひをいだきけり。 歌の心はその男の先祖に関はるアイデンティティを 証明する行為を表現したるものなり。