新編・伊勢物語 第千四百七十八段 師の命日にあたり 星原二郎第千四百七十八段 師の命日にあたり 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和二年三月二十日は その男の歌の師匠である山川京子先生の 六回目の命日にあたり、師を偲びけり。 而して、師が仮に存命ならば今日の 新型肺炎のコロナウイルスの騒動を 如何に思ひ詠みたるや と思ひ歌を 師のませば 今の世相の 混乱を 如何に思ふや 何と詠むにや と詠み 慧眼の師を慮(おもんばか)り 懐かしみけり。