新編・伊勢物語 第千四百七十段 街中がマスクばかり 星原二郎第千四百七十段 街中がマスクばかり 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和二年三月 新型肺炎のコロナウイルスの蔓延により 日本国内 どこにても見掛ける 風景になりたる事を嘆き 歌に詠みて曰く 街中が マスクばかりの 昨日今日 コロナウイルスに 怯えて暮らす 開店の一時間以上も前から薬局に並び マスクを購入する景色を異常と思ひつつ 一日も早い終息を願ひけり。