新編・伊勢物語 第千三百九十三段 美濃の土岐の温泉にて 星原二郎第千三百九十三段 美濃の土岐の温泉にて 昔、男ありけり。今も男あり。 その男令和元年師走の年の瀬迫りたる或る日 美濃の国は土岐にある 日帰り温泉施設「バーデンパークSOGI」へと 行きけり。行きて忙しき年の瀬の ひと時を優雅に過ごし 歌を 美濃なれば 「織部」と「志野」の 湯船にて 曽木のいで湯の 冬の夕暮れ と詠みけり。 美濃の土岐はまさに陶器の里にて 焼き物の湯船に寛ぎての作なり。