第千三百五十八段 貴き迦具土の神
昔、男ありけり。今も男あり。
その男令和元年十一月十四日
越後は魚沼市での第25回宮柊二記念館全国短歌大会
にまう一首
毎日の 煮炊き暖房 照明と
何ぞたふとき 迦具土の神
を事前に投稿し臨みけり。
歌の心は 日本の古代神話の
伊邪那岐の命と伊邪那美の命の子にして
火をつかざどる神である迦具土への
篤き想ひを詠みたる作なり。
神話では誕生の際、母親神である伊邪那美の命を
焼死させ父である伊邪那岐の命の怒りにあひ
切り殺され
紀の国の花の窟神社に母と共に祀られし神なり。
この作も入選をのがし
残念なる気持ちをいだき会場を去りけり。