第千三百五十六段 華胥の国にて
昔、男ありけり。今も男あり。
その男令和元年十一月十四日の
立春知立短歌会の毎月開催の
月例歌会に次の歌
今日もまた 華胥の国にて 遊びけり
老いたる今の 何ぞ楽しき
を事前に提出し臨みけり。
※《華胥》とは中国の
「列子」の中の
《黄帝が午睡して理想郷「華胥氏の国」に
気持ちよく遊びたる夢を見》たるとの故事により
午睡のことなり。
而して、歌会ではまづまづの評価をいただきけり。
歌の心、ひと口に申せば
老いて午睡を楽しみ…なれど
さう申せば、身も蓋もなきとぞ覚ゆ。