新編・伊勢物語 第千三百三十五段 ラグビーのワールドカップ 星原二郎第千三百三十五段 ラグビーのワールドカップ 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和元年十月二十日の夜 ラグビーのワールドカップの 日本対南アフリカの試合をテレビ観戦し 歌を 今までは ラグビーとふを 見ざりしが この四試合 熱くなりたり と詠み 負けたれどよく健闘せしとぞ覚ゆ。 而して、ラグビーといふ競技は肉食の狩猟民族の 本能的なる遊びより生まれたしものにして 草食の農耕民族のわが国にあつては 勝利を、そして優勝を得るのは かなり困難とぞ覚えけり。