新編・伊勢物語 第千三百三十三段 東西の旅人の出会ひ 星原二郎 | isemonogatari2のブログ

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第千三百三十三段 東西の旅人の出会ひ

 

昔、男ありけり。今も男あり。

その男令和元年十月の或る日

北陸への旅にありて

ある所にて知り合ひたる男と

気が合ひ酒を酌み交はし歌を

 

東より 来たりし旅人 西からの

 われと交はり 別れけるかな

 

と詠み 《さよならだけが人生だ》

と古詩を名訳せし井伏鱒二大人(うし)

思ひ出しつつ後ろ姿を見送りけり。