第千二百九十五段 鬱の友よりの電話
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和元年九月上旬
久しぶりに古き友より固定電話に
着信ありて話を聞き
歌を
鬱となり 入院退院 繰り返す
妻を亡くしし 友よりの電話
と詠み その男 精神科医にあらざれば
的確なるアドバイスを送る事、叶はざり。
而して、映画『男はつらいよ』にて
渥美清の扮する車寅次郎の妹のさくら役の倍賞千恵子の言葉
「渥美清さんより演技とか役者とかは、学んだ事は
ありませんが相手の立場になってものを考えることが
いかに大切か、を教えていただきました。
との言葉を思ひ出しけり。