新編・伊勢物語 第千二百七十八段 詩嚢の貧しさの嘆き 星原二郎第千二百七十八段 詩嚢の貧しさの嘆き 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和元年八月の或る日 ブログ用の歌を考へ アイデアが浮かばざれば 其のことを歌に詠みて曰く 身の貧は 嘆かずあれど 詩の嚢(ふくろ) 嘆きて今日は 鉛筆を擱く と詠み ブログ用の下書き専用のノートを 閉ぢけり。