第千二百三十七段 薩摩芋に思ふ銃後の暮らし
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和元年七月六日
刈谷市は東刈谷市民センターにて毎月開催の
千草会短歌会の月例歌会に
二首目に次の歌
薩摩芋 食めば思ほゆ 母と祖母の
いくさ最中の 銃後の暮し
を事前に提出し臨みけり。
歌の心は現代にあっては死語ともいへる
結句の「銃後の暮らし」が焦点なり。
而して、歌会にては、その「銃後の暮らし」を
体験せし世代多く共感をいただき得点に繋がりけり。
また会員からは死語なりしかど
死語のままにて、よみがへらせてはならぬ
との意見もありその男も賛同の意を表しけり。