第千百九十七段 「それで」といふ質問の果てに
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和元年五月十八日
刈谷市文化協会所属の短歌部会の
月例歌会に次の歌を
「それで」とふ 言葉をつなぎ 質問の
回答の果てに 何が残らむ
事前に提出し臨みけり。
而して歌会での評価は
「それで」といふ発言は質問者なのか?
回答者なのか?どちらにも解釈が出来るとの
手厳しき批評もあり得点は伸びず
悔しき思ひをいだきけり。
歌の心、「それで」といふは質問者にして
その男自身なり。