編・伊勢物語 第千百九十三段 若山牧水とその男の恋の歌 星原二郎第千百九十三段 若山牧水とその男の恋の歌 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和元年五月 まさに風、馨る季節となれば 歌を 新緑の 輝く季節を 迎へいま われには思ふ 人ひとりあり と詠み その男の大先輩である 若山牧水の若き日の歌である 「多摩川の砂にたんぽぽ咲く頃は われにも思ふひとのあれかし」 を本歌とした本歌取りなり。 而して、若山牧水とその男の違ひは 若き日のあこがれに似たる恋ごころと 老いたれどもなほ衰へぬ恋ごころ にして 上の句は現在を謳歌する暗喩なり。