第千百八十二段 五輪出場を目指して
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和元年の五月の連休中
小学校六年生の居る長女宅へと行きけり。
行きて小学校六年生の孫の所属する陸上部の
練習風景を見て歌を
弾丸となり 駈け行け孫よ 春の陽の
注ぐグランド 五輪目指して
と詠み 来年の東京でのオリンピックは
時間的に無理なれども
2024年のフランスはパリでのオリンピックには
可能性が有りやと願ひ見守りけり。
一般論ではあるが「孫歌」は甘くなるゆゑ
評価は低く見られる傾向にあり。
されども「孫歌」そのものは、歌の材として
否定するべきには非ず。
その質の高低を問ふべきとぞ覚ゆ。
而して、此の作も亦 甘き事
この上なしとぞ知りつつ世に問ふは
爺バカ そのものと肯ひけり。