新編・伊勢物語 第千百十三段 手作りのお節料理 星原二郎第千百十三段 手作りのお節料理 昔、男ありけり。今も男あり。 その男平成三十一年正月 その男の一族が集ひ宴会の折 並びたる料理を目にし 歌に詠みて曰く 既製品 一つとてなし 嫁の手の お節料理は 目にも美し と詠み 料理自慢なる嫁と結ばれたる 息子を幸せ者とぞ頷きけり。