新編・伊勢物語 第千六十八段 わが人生に必要な一人 星原二郎第千六十八段 わが人生に必要な一人 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十一年の正月の松の内 この年を展望し、思ひ至る事を 歌に 魂(たま)きはる わが人生に 必要は 汝(な)が一人(いちにん)と 心より思ふ と詠み 出会ひあらば別れの来る事は 必然なれども、出来る限りの先延ばしを 願ひけり。